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チーム紹介 サイコソルジャーチーム
こんにちは、またまたyuzukoです。今回は、サイコソルジャーチーム(麻宮アテナ/椎拳崇/鎮元斎)をご紹介!前回と同じく、山本ゲームデザインディレクターと山口アートディレクターにお話をうかがいました。
まず、アテナには『KOF XII』からどんな技が追加されましたか?
山本:
高速移動技の「サイキックテレポート」が追加されました。従来シリーズではできなかったのですが、今作ではコンボの中継技として使用可能になっています。「サイコソード」や「フェニックスアロー・強」ヒット時にドライブキャンセルを行い、テレポートして再度「サイコソード」を決めることが可能です。
そのほかには、必殺技「スーパーサイキックスルー」が復活しています。コマンド投げで相手を空中に持ち上げ、追撃が可能な技です。崩し手段からコンボにつなげるところで活用できます。
『KOF2002』では「サイコボール」、「サイコソード」が圧倒的に強かったのですが、今作ではそれ以外にも強化した点があります。「サイコリフレクター」は打撃判定+相手の飛び道具がはね返せる仕様になり、相手の超必殺技飛び道具がはね返せるようになっています。例えば、アッシュの「テルミドール」みたいな弾もはね返せますよ。飛んでるものは何でもはね返せるんです。
それから、アテナは従来作と比較するなら、画面の中央などいろんな場所でコンボが連携可能となり、キャラクターとしてはかなり遊びの幅が広がっています。
山口:
「フェニックスアロー」と「フェニックスボム」を使用して、いろんなコンボができるので是非研究して頂きたいですね。
誰も気づいていないので言っちゃいますが、「空中クリスタルビット」は、地上と比べて発動ポーズが違うんですよ、実は。分かる人には分かるはず…(笑)
―EX対応技に関してはどうですか?
山本:
「EXサイコボール」はノーマル版「サイコボール」より弾速が遅いのですが、ヒットすると3発あたります。空中の相手にヒットさせると追撃可能です。実用的な使い方としては、「サイコソード初段」でドライブキャンセルし、「EXサイコボール」で必殺技がかなりいい感じに決まるはず。その後から、色々追撃が可能です。コンボなり、相手の攻め継続という部分で使ってみてください。
「EXフェニックスアロー」はあてるだけで追撃が簡単になっています。コンボパーツとして効力を発揮できる技です。
防御系では、「EXサイコソード」の使い勝手が良くなっています。発動がはやいのとノーマル版にはない無敵時間があるので、オススメです。
「EXシャイニングクリスタルビット」は相手をまきこむ多段ヒットになっていて、切り返しの際に使い勝手がよくなっています。
―大注目の「NEO MAX超必殺技」。プロモムービーにも出てきた「サイコメドレー13」については?これは技名のとおり、アテナの歴代の衣装を盛り込んで…演出にもかなり気合が入っていますね。とても大変だったのでは?
山本:
「NEO MAX」は本作システムの目玉なので、見た目や演出も当然非常に重要です。特にアテナの場合、デザイナーが組んだ絵素材を、ゲーム中(ゲーム画面内)でどのように動かすか、どのように動かせば一番かっこよく見せられるかという部分で苦労しました。アテナと対戦相手のキャラクターとの位置関係(配置)やタイミングの調整が難しく、そのため、何度も作り直しました。座標の取り方一つにしても、フレームごとの検証が必要で、このうえなく美しい五芒星を描くため苦闘を繰り返したと言っても過言ではありません。見応えだけでなく、使い応えのある技に仕上がって、満足しています。
山口:
山本さんが苦労したというオーダーを出したのは、そもそも僕なんです。お話にもあった通り、めちゃくちゃ試行錯誤した結果、ゲーム中で理想的な形を実現できています。実はアテナの「NEO MAX」とどめのフィニッシュ演出には何パターンかあるので、探してみて頂きたいですね。
同じく制作エピソードとしては、「NEO MAX超必殺技」に出る旧コスチュームを、今のむっちりした体型に着せて描くのは正直心配があったのですが、意外にしっくりきました。ただし、鎧を着たアテナは今回のアテナのコスチューム換えではなく、過去のキャラという設定で、ほんの少し細めに描いています。アテナは…いつかダイエットをさせてあげたいです。いつか―少し―
―アテナに関するお話、沢山あって興味深かったですね!次は拳崇について。『KOF XII』からどんな技が追加されましたか?あと…非常に個人的な興味範疇の話になってしまいますが、肉まんってどうなってるんでしょう?
山口:
確かに他チームのキャラクターに比べて…追加ボリュームが多いのでは!?という突っ込みを受けるほどですね。
拳崇には「超球弾」が追加されました。頭上で交差した手を左右に振り下ろし弾を発生させる技です。『KOF XII』のときは「超・超球弾」しかなかったのですが、単発技として入っています。姿勢が低くなるので、相手の対空攻撃になり、拳崇をマイキャラにしている人は過去シリーズでお世話になった使い方ができるというメリットがあります。
それと―肉まんはどっかで出てきています。注意深くプレイして、探してみましょう!
山本:
その他の追加技には「龍爪撃」があります。これは空中から突進する技。今回の拳崇のイメージ=元気よく動きまわるイメージにあった技として追加しました。
さらに、特殊技「バク転」を追加しました。バックステップ途中で必殺技をだしたり、行動を止めたりできフェイントをかけたり、奇をてらった技になっています。
―EX 必殺技/超必殺技についてのポイントは?
山本:
「龍倒打」は追加入力で3回まで派生可能だったのが、EX版では5回まで派生可能になり、ヒット確認が簡単で使いやすいです。「龍爪撃」のノーマル版は基本反発技ですが、EXになると着地まで多段しますので、ヒットすると有利な技です。
―NEO MAX必殺技は?
山本:
『KOF XIII』オリジナルの「醒眼・仙氣発剄」、目の前に気の塊をだすところで多段ヒットし、相手にダメージを与え、削りにも使いやすい技です。非常に使い勝手のいい技です。
拳崇は多段ヒットする技を豊富に持っているので、各種必殺技や超必殺技、NEO MAX超必殺技を組み合わして、99ヒット目指しましょう!
―最後に、鎮には『KOF XII』からどんな技が追加されましたか。
山本:
「回転的空突拳」、「飲酒」のほか「鉄山靠」。キャラ特性上欠かせない技だということで追加しています。中でも、この「鉄山靠」は発動条件が特殊で、「飲酒」中にのみ発動する超必殺技です。背中で相手を吹き飛ばす、当ててキモチいい技で、強と弱で若干違いがあります。カウンターヒットするとワイヤーダメージが発生します。鎮というのはテクニカルコンボキャラなので、これが入ることでキャラ特性がさらに際立ち、本当に玄人好みなキャラに仕上がっています。確かにくせが強く使い手に相当の技術を必要としますが、マスターすると面白いキャラなんです。今よりももっと人気が出てほしいですね…
山口:
そうそう、動きも凝っているので必見です!実際に対戦の真っ只中ではあまりじっくり確かめることはできないのですが、フットワークが何パターンもあって対戦中の技のつなぎに使っていますし、ダメージ復帰、細部の動きまで本当にこだわって作っています。テクニカルなキャラなので、闘い方プラス面白いコンボや動きのあるところがこのキャラの見どころです。山本さんが言うとおり、通好みに仕上がったので、是非使ってあげてほしいです。
一言アドバイスをするなら、対戦時に、伏せの構え「座盤跌」をとると、地上を這う飛び道具以外はまずあたらないので、いやらしいのはいやらしいのですが、使いこなして、コンボと切り返しを覚えれば、きっといい試合ができるはずです。
―EX 必殺技/超必殺技について教えてください。
山本:
「酔歩」はノーマル版では当て身技ですが、EX版は当て身をとったあとに乱舞攻撃が可能になります。「回転的空突拳」は移動距離とスピードが比例します。もともと動くスピードが遅いのですが、EX版は性能がアップします。鎮はリーチが短い一方、相手に張り付くと強さを発揮できるキャラなので、はじめからガンガン攻めたてるよりも相手の動きを見切ってから懐に入っていき攻撃をつないで組み立てていくと試合運びがうまくいきます。
―NEO MAX必殺技について教えてください。
山口:
「酔操・轟欄炎炮」です。端的にいうと口から炎を吐く技です。レバーではく方向が変えられ、地上は5方向。空中だと8方向に向けることができます。これを出されると、相手はどこに逃げても回避する余地がなくなります。相手がどう動こうが方向を変えられるので、相当トリッキーでいやらしい技になっています。
山本:
絵づらはまさにシューティングのボス!
―ありがとうございました。サイコソルジャーチームの紹介は以上です。
次回は久々にチーム紹介から離れ、ゲームモードの紹介になります!
2010年5月27日 yuzuko