NEOGEO オンラインコレクション
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餓狼-MARK OF THE WOLVES-
幕末浪漫 月華の剣士1・2
THE KING OF FIGHTERS オロチ編
龍虎の拳〜天・地・人〜
餓狼伝説 バトルアーカイブズ1
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THE KING OF FIGHTERS ネスツ編
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餓狼-MARK OF THE WOLVES-
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■バックストーリー01
 カインとグラント・・・・。
 この二人には、他人には計り知れない深い繋がりがあった・・・・

 さかのぼること、19年前。まだカインがスラムにいた頃、彼には親友と呼べる男がいた。
 その男の名は「アベル」
 お互い孤児だった彼らは出会った頃から、全てを理解し合える仲となり、寝食はもちろんのこと、ひもじい時や辛いときも、互いを庇い、助け合ってきた。

 ある日カインとアベルは、同年代の少年がリンチに合っている現場を目撃した。
 暴行を加えているのは、スラムでも悪辣で有名なチンピラ集団で、言動からもそれが彼らの憂さ晴らしである事は明白だった。
 それでも少年は無抵抗のまま殴られ続けるだけだった。彼には判っていたのだ。
 抵抗すれば、更に殴られると・・・・。どんなに殴られても、耐えるしかなかった。
 しかし・・・・・・・・・・肉の軋む音が何十回も街にこだました後、ようやくチンピラ共が去った時には、少年はすでに息絶えていた・・・・。

 数時間後・・・・・。カインとアベルは、海が見える丘に、その少年を手厚く葬ってやった。
・・・・・・二人は、ずっと海を眺めていた。しばらくの後、カインはアベルを振り返った。
「・・・・俺は・・・・嫌だ。戦わずして、こんなところで朽ち果てるなんて・・・・・俺は、嫌だ!」
「カイン・・・・お前?」
「俺はいつか、ここから抜け出す。そして、全てを手に入れてやる!その時はおまえも一緒に来い!アベル!」
 アベルは少しの間、黙っていたが、すぐ何かを決意したかの様な面もちでカインに向き直った。
「・・・・・・よし、判った。俺もここで死ぬのは嫌だ。おまえが突き進むというなら俺も突き進もう。」
「そうだ!俺達はこんな所で死にはしない!・・・・死んでたまるか!」
 カインは拳を握りしめ・・・・そして、更に決意を固め言った。
「力が欲しい・・・・全てを手に入れる力が・・・・。そして、それにはアベル、おまえの助けが必要だ!」
「・・・・判ったよ、カイン。おまえを助けよう。おまえが表となるなら、俺は裏となって・・・」
 夕暮れの日差しが彼らの影を地面に落とす。その二つの影は堅く、手を繋ぎ合っていた。

グラント
グラントの正体・・・・それは幼少からのカインの親友、アベル・キャメロンである。

幼き日にカインと共に夢見た野望・・・・・・・・・・・真の自由をセカンドサウスに体現させる為、カインを補佐する裏方の仕事を自ら買って出た。危険な裏の仕事ではあったが、アベルの仕事は常に完璧を誇り、カインの組織内での力を強めることに貢献した。

しかしある時、カインのあまりに早い出世をねたむ組織幹部の裏切りに合い、胸に凶弾を受けてしまう。

なんとか一命を取り留め、運動機能にも問題が生じなかったが、心臓にあまりに近い位置に喰らった為、摘出不能となってしまう。そして、その弾は確実に心臓に近づきつつあり、それが到達したときがアベルの最後だと言われている。

■バックストーリー02
「ギースとロックの関係」

サウスタウンの外れにある古アパートの一室。
7歳の少年ロックは母と二人の慎ましい生活を送っていた。
暮らしはさして豊かではなかったが、母の愛に包まれた幸せな日々だった。
父親の存在は知っている。しかし会いたいと思った事は無かった。
それは「あの人に迷惑をかけてはいけない。」という母の願いからだった。
しかし、ロックは父にいつしか会いたいという思いを募らせていく・・・・・・・。
そんなある日、母が謎の重病にかかってしまう。
ロックは母の看病をするが、とても子供ひとりで見切れるモノではなかった。
そんな時、うわごとで母が父の名を呼んでいるのを聞く。
考えに考えたロックは、ギースに助けを求める事を決心するのだった。
単身ギースタワーへと向かうロック。
そして遂に父に初めて対面したのであった。
早速ロックは母の様態を告げ、ぜひ助けて欲しいと懇願する。
しかし、ギースはその願いを聞き入れずロックを追い返したのだった。
その夜・・・・・・・・母は静かに息を引き取った・・・・・・・。
それ以来、彼はギースのことを恨むようになる。

「ギース亡き後のロックの心境」
時は流れ、ロックがテリーのもとにやって来て一年・・・・・・・・。
ついにテリーはギースとの決着をつけた。
しかし、それは同時に父の死を意味していた。
母が死んで以来、父を恨み続けてきたロックであったが、今は複雑な心境になっていた。
最後の肉親を失ったという感傷だったのかもしれない。
しかしロックにとって理由はどうでも良かった。
何も考えられなくなったロックは、テリーにストリートファイトを申し込む。
テリーは何も言わず、それを受け入れ、二人は一昼夜戦った。
そしてその夜・・・・。
当然テリーに勝てるわけもなくボコボコになった彼は動かない体を横たえ月を見ていた。
月の存在と自分の存在・・・・・・。かすかに心臓の鼓動が聞こえていた。
無力でちっぽけな自分にも生命を感じる事が不思議だった。
そして考えていた・・・・・・・・。一体、自分は何処へ向かっているのだろう・・・・と。
そして数年後・・・・
ロックはテリーとの宛のない旅の中にいた。
それは、彼自身が必死に考えた自分探しの旅でもあった・・・・・・・・・・・・。

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