かつて魔神に蹂躙されたこの地カダシスでは、魔界への通路はもはや無く人々は次第に魔界を忘れ、同時に魔力を操る技術すら忌まわしきものとして忘れ去ろうとしていた…。
100年後、カダシスは近接する諸国をまとめ、ベルカナ大王国を創り上げた。初代国王にはアングスタ二世が即位し、人々が益々の繁栄を謳歌し始めたそのとき不穏な噂が流れ始めた。遥か北方にあるクルギア山に、一夜にして巨大な城が建立されたと言うのだ。アングスタ二世は不安を抱き、即座に捜索隊を派遣したが、誰一人として生きて帰る者はいなかった…。
やがて不安は現実のものとなり、この地は再び魔物の脅威にさらされるようになってしまった。この災いをもたらすもの、彼の名は「ナウシズ」。千年の眠りから目覚めた太古の魔神である。ナウシズの軍団に対しアングスタの騎士達は成す術を知らず、次々と防衛拠点を失っていった。果たしてナウシズを打ち破る勇者は現れるのか…。