サウスタウンの支配者として、裏の世界を知る誰もが恐れる男、ギース・ハワード。確固たる実力に裏付けされた、その自信をゆるがすことは誰にもできなかった。ギースと同門であり、ストリートチャンプにまでのぼりつめた男、ジェフ・ボガードですらギースにその命を奪われた。
しかし数年後、3人の男たちが、そのギースの野望を見事阻止することに成功した。亡きジェフ・ボガードの養子、テリー・ボガード、アンディー・ボガード、そしてムエタイのチャンプであるジョー・ヒガシである。
ギースは彼らとの闘いに敗れ、死んだものと思われていた。しかし、時が流れたある日、世界に驚くべき情報が流れた。
——ギースは生きている——と。
ギース亡きあと、暗黒街を牛耳っていたのはギースの異母兄弟、ヴォルフガング・クラウザーであった。復活したギースは、自らの座を奪ったクラウザー、そしてボガード兄弟に復讐の炎を燃やす。
テリー、そしてアンディーの元にもギース生存の情報は届いた。
「待っていろ、ギースっ!」
ここに今、新たな伝説がはじまろうとしていた。