チーム紹介八神チーム

いよいよKOFの開幕です。　｜　HOME　｜　KOF XIII カウントダウンサイト公開！

こんにちは。
今回は八神チームの性能や技について、山本ゲームデザインディレクターと山口アートディレクター、そして西村アートディレクターに話を聞きました。西村アートディレクターは、エフェクトと UI 、デモを担当しています。

山本：
こんにちは、とうとう稼働日が発表されました。
稼働してからプレイヤーの方々がどのように遊ぶのか？みなさんのプレイを見るのが大変楽しみです。
山口：
久しぶりに KOF の夏がやってきました。「KOF XIII」では色んな遊び要素を入れたので、じっくり遊んでください！
西村：
はじめまして。
エフェクト、UI、デモを担当している、西村と申します。
「KOF XIII」、もうすぐユーザーの方に触れて頂けると思うと、今からドキドキします。
期間ギリギリまで内容を詰め込んでみたので、楽しんでプレイしていただきたいです。

―庵はどのようなキャラになっていますか？
山本：
庵の特徴は接近時での崩し手段の豊富さですね。特に軌道が低くてするどいジャンプ攻撃は相手側としては対応しにくく、嫌な攻撃です。この他、めくり攻撃になる「外式・百合折り」、コマンド投げの「弐百参式・槌椿」と、多彩な選択肢を持つ攻めに特化したキャラです。炎を失っても凶暴性は失われていませんね。
山口：
新技の「外式・杭」ですが、これは中段技になるので、崩す手段が一つ増えたと思って欲しいです。
西村：
炎が無くなったと言う事で、どういった攻撃イメージにするか随分悩まされましたが、最終的には「爪で布を引き裂く」イメージにまとめて庵の持つ凶暴性を損なわないように心がけました。

―技について質問していきたいのですが、各技の EX 版について、特にお勧めの技の性能と使いどころを教えてください。
山本：
「四百壱式・衝月」の EX 版は、通常時より前に前進しながら攻撃を行います。また攻撃が出るまでは無敵になり、ガードされたときは庵側有利になるという、連携にも割り込みにも便利な技です。その他に「百四式・鵺打ち」の EX 版は、無敵になり 3ヒットする技に変化するので、対空や割り込みに便利ですね。
山口：
「禁千弐百拾壱式・八稚女」の EX 版の演出ですが、最後の斬撃のところで背景を赤くする演出を入れています。マチュア、バイスもそうなのですが、今回の庵チームの EX 超必殺技はオロチの力が加わっているのを演出したくて赤背景にしました。
西村：
EX 版はノーマル版より無敵時間が長くなり、対空や割り込みに使いやすいので、ゲージに余裕があれば狙ってみてください。

―NEO MAX超必殺技について、性能と使いどころをまたこだわった点について教えてください。
山本：
「禁千弐百拾八式・八咫烏」は、大きく弧を描く斬撃です。発生は速くないので、割り込みや対空には少し不向きですが、判定が非常に大きいのでコンボの締めにかなり使いやすいです。また、この技は攻撃が発生した瞬間にヒットした場合とそれ以外とでは演出、ダメージが異なります。発生した瞬間でヒットさせると「KOF’ 96」での庵のエンディングを彷彿させる仕様になっていますので是非試して見てください。
山口：
技の構想を考えたときから「KOF’ 96」のエンディングみたいな専用演出を入れたいと思っていました。一回目のロケテストの時は、専用のプログラムが完成していなかったので、他のキャラの NEO MAX超必殺技と比べてあっさりした演出になっていたためか、アンケートに「地味なので派手にして欲しい」とか、こんな演出にしてはどうかみたいなことを絵付きで説明をしてくれている人がいて、庵は愛されているなあ、と思いつつも早く完成せねばとやきもきしていました。
西村：
必殺技の「爪で布を引き裂く」様な斬撃よりも巨大な3本の斬撃は、あたかも八咫烏の3本の足が「空間を引き裂く」様なイメージです。クリーンヒット時の演出面も含めて楽しんで頂けると嬉しいです。

―この他、庵にまつわる話があれば教えてください。
山本：
ロケテスト後に庵の近距離B攻撃を追加しました。今回の庵は従来の紫炎庵とはプレイスタイルは異なりますが、通常技や特殊技では従来と同様の感覚で遊べるようにしたいと思い追加しました。
山口：
庵は10番目のカラーが旧コスチュームの配色になっています。最初のロケテストから配色自体は変えていないんですが、背中に月が入った二回目のロケテストでは使用率が大幅に増えたので、デザイナーに無理を入って描いてもらった甲斐があったと嬉しかったですね。
西村：
エンディングも含めて楽しみにして頂きたいです。

―次に、マチュアはどのようなキャラになっていますか。
山本：
マチュアは過去シリーズと同じく、スピーディーで手数の多さが売りのキャラになっています。また遠距離から「エボニーティアーズ」を出して、それを盾に攻めるという従来の闘い方も今回は可能で、今までマチュアを使用していた方達が遊びやすいようにしています。
西村：
追加された「エボニーティアーズ」を含めて「切れ味の鋭さ」を意識して作りました。
マチュアのスピードと相乗効果で使って気持ち良いと思って頂けたら嬉しいです。

―各技の EX 版について、特にお勧めの技の性能と使いどころを教えてください。
山本：
「エボニーティアーズ」の EX 版がお勧めですね、大きさは通常版と同じでジャンプでは回避しにくく、ヒット時は 3ヒットして追撃が可能になっています。また「デスロウ」の EX 版は 3段技から 5段技に変わりますので、ヒット確認がしやすくまた削りなどにもいいですね。
西村：
EX デスロウを当てた時の気持ちよさはひとしおです。プレイヤーの方にもズバズバ切り裂いてほしいです。
山本：
あとは「デスペアー」の EX 版ですね、この技はマチュアには出掛かりに無敵があり切り返しの少ないマチュアにとってはかなり重要な技になっています。その他に「ノクターナルライツ」の EX 版は通常時と演出が異なります。
山口：
「ノクターナルライツ」はオロチの力を演出したくて背景を赤くしたら青色のエボニーティアーズのエフェクトが合わなくなってしまい、西村さんや山本さんに泣きつき変えてもらいました。

―NEO MAX超必殺技について教えてください。
山本：
「アウェイキングブラッド」はマチュアが眼帯を外し、目が光ったあとマチュアが消え、画面斜め上から禍々しい蛇の尾の形をしたオーラのようなもので相手を叩きつける技です。攻撃範囲がかなり広いので、コンボの締めや、遠距離の相手に奇襲に使うのもお勧めです。あと攻撃が中段攻撃なので、普通に出すだけでも意外にもあたるかもしれません。個人的に見た目がかなり気に入っていますのでみなさん是非使ってください。
山口：
マチュアの眼帯の理由がわかる内容にしたいというところから技を考えました。ドット絵だとわかり辛いのですが、マチュアの目には、蛇の形の痣が浮き出ています。これを隠すための眼帯なのですが、これをどう技に組み込むかはかなり悩みました。
西村：
作成に入る前に「キャラクターの攻撃する絵は無いけど「切る」イメージです。」と聞いた時には肝を冷やしました（笑）。随分悩みましたが演出を含めてオロチの力を借りる事でキャラクターとのイメージもあった物になったかと思います。

―最後に、バイスはどのようなキャラになっていますか。
山本：
バイスは過去シリーズと同じく力技を得意とした投げキャラにしています。ただ大門やクラークとは異なり、打撃も充実しており、コンボなども色々出来るキャラにしています。特に過去タイトルとヒット後の展開が違う、「ディーサイド」や「メイヘム」を使ったコンボが楽しいですね。あとロケテスト後に追加した「オーバーキル」は空中投げ超必殺技と使い勝手が難しそうな技ですが、今回は「メイヘム」→「派生スプラッシュ」がヒットする直前にスーパーキャンセルでコンボにすることが可能です。少し操作が難しいですが、操作感や流れが個人的に非常に気に入っていますので、みなさんも是非練習して使ってみてください。
西村：
非常にパワフルで野生的なイメージのあるキャラだったので力強い物にしようと「ディーサイド」など注意して作成しました。
最初に見せたときは皆に「ゴム人間・・・」と言われたりしましたがじゃんじゃん使って欲しいです。

―では次に、各技の EX 版について、特にお勧めの技の性能と使いどころを教えてください。
山本：
特にお勧めなのは「ディーサイド」のEX 版ですね、この技はなんでも判定という特徴を持っており、いろんな処からヒットさせることが可能です。またヒット後は近距離 C が繋がりますので再度コンボを継続できるという、このキャラの特徴になる技です。
山口：
「ネガティブゲイン」の EX 版の演出にはオロチにまつわる技で使われる地面から髑髏が出てくるエフェクトを入れています。髑髏エフェクトを無くして相手を踏み潰したところをじっくり見せる演出と、どちらにするか最後まで迷いましたが、より派手でオロチの演出も組み込むことができたので今回のものにして良かったと思います。

―最後に、NEO MAX超必殺技について教えてください。
山本：
「アウェイキングブラッド」はマチュアと技名が同じで演出も似ており、バイスが上着をずらし、背中の痣が光ったあとバイスが消え、画面端から禍々しい蛇の尾の形をしたオーラのようなものがすごい速さで移動し相手を吹き飛ばす技です。自分の背後から発生しますので、自分が画面端を背負っているときは発生が速くなりますので攻め込まれた時の切り返しなどにも使いやすいです。
山口：
この技はマチュアと対になるように技の構成を考えました。マチュアは片目、バイスは背中にオロチの痣が浮き出ています。
西村：
マチュアに引き続き「キャラクターの攻撃する絵は無いけど「突く」イメージです。」との事でしたのでマチュアに合わせる形となりました。上手く組み込んで使って欲しいです。

―この他、バイスにまつわる話があれば教えてください。
山口：
マチュアとバイスの4番目の赤いカラーを庵の基本のカラーと同じ配色にしています。この配色で3人が並んでいるオーダーセレクトの画面は3人が制服を着ているみたいでしっくりきて気に入っています。八神チームを選択するなら一度はこのカラーを選んで欲しいです。