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“おぐらえいすけ”さんが語る!『KOF XIII』その2

こんにちは、闘劇’10の決勝大会もいよいよ!
どんな闘いが繰り広げられるのか、ワクワクしますね。
今回も『KOF XIII』オフィシャルイラストレーター、おぐらえいすけさんに登場いただきま~す。
予告通り、“お宝”をドーンと出して頂くことにします!!

―さて、おぐらさんに是非是非~と頼みこんで、出して頂きました。
『KOF XIII』キャラ習作の大盤振る舞いです!
まったく世にでてないラフ画ばかりですので、どうぞご堪能下さい。


<女性格闘家チームの習作>
20100909_jokaku.jpg


<K’チームの習作>
20100909_teamK.jpg


今回新たに参戦し、かつ人気のある、2チームの描き下ろしラフです。
私はおぐらさんが描く、女性キャラの柔らかい感じが好きですね~

これらとは違いますが、ダウンロード用に、また違ったタイプの完成版を『KOF XIII』の稼働記念壁紙として公式サイト上で配布しています。
もしまだご覧になっていないようでしたら、チェックしてみてください。


<アッシュの習作>
20100909_3.jpg

これは―何だかボス登場デモやステージに出てきてもおかしくないような、イマジネーションをかきたてられる絵です。なんとなくフィレンツェにあるピッティ宮殿ボボリ庭園のグロッタを連想してしまったのですが、「どんなシチュエーションなのか?」「アッシュの内面的なものが表現されているのか?」とか、勝手に妄想が膨らみ……思わずおぐらさんに訊いてしまった際の会話をこそっと披露します。


わたし:「この絵はどういう意図、どういう意味をもって描かれたものですか?」
おぐらさん:「これは何のときにかいたのかな?うーん、あまりよく覚えてないです。」
わたし:「そうですか―でも何かに触発されてとか、何かしらイメージがあるのでは?」
おぐらさん:「うーん、特にないですね…いろいろ考えてたときに、たぶんなんとなく描いていったものだと思います…スミマセン。」

⇒制作プロセスにいちいち意味を求めてはいけないのだと痛感。しつこく聞いてしまってスイマセン。


―それにしても…これらの習作は貴重です。ありがたいですね!
少し話題を変えて、前回は基本的にプレイヤーキャラについてだったので、ボスキャラの斎祀(サイキ)についてお伺いします。これもストーリー展開に合わせたタッチを心がけたのでしょうか?また、形にするにあたって、苦労した点は?

おぐら:
変身後はすごい姿になって闘いますが、変身前の斎祀(サイキ)はゲームの対戦中には登場しません。出てくるのはオープニングと中間デモのシーンのみです。開発の初期段階では、開発チームに用意してもらったラフを頼りに、ある程度決めうちで描いてしまうことになるわけですが、ゲームのドットグラフィックスがない=最終的に比較確認するものが特にないので、それなりに苦労した面もあります。ずいぶん前ですが設定があまりハッキリしていなかった頃は、カチューシャを外したアッシュ本人かと思ったくらいでして…最初のころは(黒アッシュと呼ばれている)「血の螺旋に狂うアッシュ」と混同してしまっていました。
変身後の斎祀(サイキ)の初見の印象としては、想像していたよりもシンプル(笑)だったので、正直驚きました。設定上は、「このうえなく嫌な奴」とのことだったので、“嫌な奴”っぽさが出てれば絵の表現としては正解なのだろう、ということなんですが、いかんせん顔が隠れてしまっているので、作画の際はさすがに困りました。あと「黒い炎」っていうのも、どうにも描きにくかったです。色合いや炎のエフェクトは、アッシュの服のイメージがモチーフになっているのかな、なんて思いながら描いていました。

<ボスキャラの習作>
20100909_saiki.jpg


西村さんや山本さんも苦労されたようですが、おぐらさんもサイキには苦労されたんですね…
では最後に、今後、個人的にKOFに追加してほしいキャラなどはありますか?

おぐら:
既にKOFに出場したことのあるキャラを言い出せばキリがないですが、まだ出ていないキャラだと、餓狼伝説シリーズの山田十平衛なんかは出てほしいですね。こんなカンジかな~なんて、合間にちょっと描いてみたりもしてまして…

<山田十平衛がもしもKOFに出たら…>
20100909_yamada.jpg


―スゴイッ!!
えらくシブイのが来ましたね~また凝れそうなキャラクターですしね。煎餅を投げるところなんてどうなるのでしょうか…またまた妄想がふくらみます。
さっそく久木野さんに相談してみましょうか?って、次のKOFはどうなるんでしょう。(気が早すぎますね…)
それでは最後に。
このブログの読者及びファンの方々に一言、コメントをお願いします。

おぐら:
皆様、『KOF XIII』をプレイしていただき、ありがとうございます!
今作はSNKプレイモア入魂の一作ですので、末永く楽しんでいただけると嬉しいです。
今後ともKOFシリーズ並びにSNKプレイモアをよろしくお願いします。

―2回にわたり沢山大変興味深いお話をありがとうございました。
また機会があれば、語って頂きたいですね。

では皆さま、ごきげんよう。


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