武力〜BURIKI・ONE〜WORLD GRAPPLE TOURNAMENT '99 in TOKYO
1999年5月21日 (ハイパーネオジオ64)
空手、柔道、レスリングなどの格闘技のリアリティを追及した3D対戦格闘ゲーム。レバー入力で攻撃という独特のシステムを導入している。ストーリー設定やゲーム内広告はもとより技の挙動、重心移動にいたるまで、徹底してリアルさを追及した内容は、一部に熱狂的なファンを生んでいる。
登場キャラクター
メインストーリー
天童 凱
公式の試合にはデビューしていないため一般には知られていないが、天賦の才能に恵まれ、わずか10歳で当時の師範から一本を取った。以降は独学で自分なりの格闘技を作り上げてきた、完全な天才型。ほとんど通っていなかった中学をどうにか卒業した後は、沖縄で山籠もりをしている。
暁丸
現在関脇。その豪快な相撲にはファンが多く、20世紀角界最高の力士の1人になるだろうといわれている。一度は大会からの招待を断ったが、角界だけでなく世界でも最強を目指したいと考え、破門覚悟で大会に参加することを決意した。
西園寺 貴人
常に冷静沈着で、他人に対しては礼儀正しいが無愛想。合気道を極めたとされる貴征を祖父に持ち、幼い頃から合気道を修めてきた。祖父母に育てられたため考え方など古風なところが多分にあり、年長者には逆らえないらしい。京都府内の高校に通う高校生。得意科目は古典と漢文。
ロブ・パイソン
スーパーヘビー級プロボクサー。ショー的な見せ方を重視し、計算して悪役をやっているところもある。見返りの無い試合はしない主義で、この大会からの招待を受ける際にも莫大なファイトマネーを要求したといわれている。良くも悪くも非常に「プロ」らしい選手。
パトリック・ファン・ヒディング
バックドロップ、ブレンバスターなどのスタンダードな技を多く使う、古風なタイプのプロレスラー。デビューから既に15年。パワーだけを競うならプロレス界でも1,2を争うとされるプロレスラー。マイクパフォーマンスは得意中の得意。大会からの招待を受け、新団体の結成アピールもかねて出場。
パヤック・シピタック
プロのムエタイランカー。ウェルター級。ムエタイの選手としてはかなりの高年齢だが、現役として試合を続けている。とても子煩悩で家族思い。家庭はカカア天下で、夫婦両方の両親を含む17人家族。これまで海外での試合をしたことはなかったが、最後の晴れ舞台にと大会からの招待に応じた。
ジャック・デュガリ
常日頃から柔道が最強と公言して憚らず、実際に異種格闘技戦にも何度か出場して、優勝をさらってきた実力の持ち主。今大会にも正式に招待を受ける前から参加を表明していた。現在はフランス柔道協会の役員であり、後進の指導にも当たっているが、彼を超えるほどの選手は育っていない。
徐 竜誠
わずか16歳にして、ミドル級テコンドーチャンプの座を手に入れたが、一年で王座を手放した。実力は世界でも最高ランクだがメンタルな部分で甘さがあり、好不調が激しすぎる、というのが彼の師を含めた周囲の評価。普段は大学で量子物理学を専攻している大学生。実は頭はかなりいい。
イワン・ソコロフ
無口で一見地味だが実力は確かで、オリンピックのアフリースタイル87kg級金メダルリスト。大技は少なく、一見すると派手さはないが、レスリングの選手らしく非常に粘り強い闘い方をする。ロシアレスリング協会からの要請を受け、地方予選に参加。普段は高校の体育教師をしている。
宋 玄道
今や伝説の一部になろうかという、高名な老人。一見すると誰にでも礼儀正しく物静かな、ただののんびりじいさんだが、“烈虎”と称えられたこともある武道家。親友であり、中国最大のテレビ局会長でもある蘇世民(スー・シーミン)に頼まれて出場。招待選手として、最終予選から出場する。
坂崎リョウ
世界的に著名な格闘家。実戦色の濃い「極限流空手」を使用し、攻守のバランスの取れたバランス型ファイター。大会からの招待を受け、極限流の跡取りとして極限流空手を世界に広めるべく参加。普段は極限流道場で師範代を務めている。おおざっぱで、細かいことは気にしない性格。
【CPU専用キャラクター】
ズィルバー
※特定条件を満たすことでプレイヤーキャラとして使用可能になります。
(全キャラでクリアすることが条件です)
1999年春、今世紀最後ともいわれる世界規模の異種格闘技大会「武力〜BURIKI・ONE〜WORLD GRAPPLE TOURNAMENT '99 in TOKYO」が、SNKによって開催されることが正式に決定した。
この大会では1ラウンド制を採用し、ヒジ、バックハンド攻撃、頭突き、金的攻撃など、すべての攻撃を認めており、過激なルールが話題を呼んでいる。
開催場所は東京湾岸副都心に建設中の「NEO TOKYO GRAPPLE DOME」で、当日会場では午前中に最終予選リーグ、午後からは決勝リーグがおこなわれる。優勝するためには、大会当日に8試合連続で勝ち抜かなくてはならないという非常に過酷な内容だ。肉体的な強さはもちろん、長丁場を乗りきることのできるスタミナと、精神的な強さをもかね備えた者だけが生き残る、まさに極限の戦い。
気になる参加選手は、各国地方予選を勝ち抜いてきた選手と、大会からの招待選手たち。ムエタイ、テコンドー、レスリング、柔道などから多くの有名格闘家の参加が決定しており、この大会があらゆる意味で史上最高の異種格闘技大会となることは間違いない。
試合規約
主なルール
・試合は1R制
・相手にダメージを与える全ての攻撃を認める
・時間切れ、試合続行不能以外の試合中断は無し
〜試合規約〜
第1条
試合は2人の選手が相対して、規約に従い、パンチ、キックなどの攻撃及び防御を使って勝負を決めるものとする。
第2条
試合場は大会が公式に認めたリング上でのみ行うこととする。
第3条
選手はグローブ、ファールカップ、マウスピース、パット、すね当て、膝パットなどを自由に選択し、使用することができる。ただし、コンタクトレンズ、眼鏡等の使用は、これを認めない。
第4条
試合の審判はアメリカ、ヨーロッパ、日本の3名によって行われる。審判はリング上に上がらず、原則としてタイムアップ時の採点のみ行う。
第5条
試合方法は以下のとおりである。
<第1項>
試合はまず最終予選リーグをトーナメント方式で行い、各リーグの優勝者決定する。続いて決勝リーグをトーナメント方式で行い、優勝者を決定する。
<第2項>
試合は原則として90秒1ラウンドとする。
<第3項>
規定時間内に勝敗が決しなかった場合は、延長戦を行う。延長戦の時間は、規定時間の3分の1とする。
<第4項>
試合開始はタイムキーパーの合図によりゴングが鳴った瞬間とする。
<第5項>
試合終了はタイムキーパーの合図によりゴングが鳴った瞬間とする。試合終了後選手は可能ならば所定の位置に戻り、勝敗の宣告を受けて一礼し退場する。
第6条
試合の判定は審判3名によって行われる。各審判は勝敗の決定に対して対等の1票、または2票(試合内容が両者共に全くの同等であると見なした場合、双方に1票ずつを投じることが認められている)を有する。試合の勝者はより多い票を獲得したものとし、他を敗者とする。選手双方が獲得した票が同数の場合、引き分けとする。
第7条
各審判は次の項目に該当するものを審判の基準とする。
<1>
打撃系、または投げ系の技により、相手にダメージを与えた場合にプラスポイント。なお、技はこうどなものであればあるほど、高い評価が与えられる。
<2>
打撃系、または投げ系の技によって、ダメージを与えられた場合にロストポイント。
<3>
試合中によろめく、肩で息をする等、体力的に消耗していると見られる状態が一定以上続くとロストポイント。なお、この期間が長ければ長いほどより大きなロストポイントとなる。
<4>
自発的または偶然的に、場外へ落ちた場合にロストポイント。
第8条
勝敗判定の分類は次のとおりする。
1.
判定
審判の判定によって勝敗が決定した場合。
2.
引き分け(DRAW)
a.前項によって勝敗が決定しない場合。
b.両者が同時にノックダウンした場合。
3.
ノックアウト(KO)
片方、または双方の選手がダウンして、試合続行が不可能となった場合。本大会ではダウン時にカウントをとることなく、ダウン時に意識があった場合、時間がかかっても立ち上がりさえすれば試合は続行される。試合中のダウン回数にも制限は設けない。また、セコンドによる試合放棄の合図(タオル投げ入れなど)はこれを認めない。
4.
ギブアップ(GIVE UP)
投げ技、または絞め技によって気絶するなどして意識が無くなり、試合続行が不可能な状態になったとみなされた場合に宣告される。
5.
反則
反則規定に該当する反則を犯した場合、試合は中止され、反則を犯した選手の負けとなる。
6.
無効試合
選手双方が反則を犯した場合、または八百長等の不正行為が発覚した場合、大会本部はその試合を無効試合とすることができる。
第9条
有効技
試合においては相手にダメージを与える技であれば、反則規定に該当するものでない限り、全ての技を有効技とする。
第10条
反則技
試合においては、次に該当するものを反則とする。
a.試合開始前に相手を攻撃すること。
b.リング外で相手を攻撃すること。
なお攻撃部位、攻撃時の相手の姿勢等については、どの様な攻撃も反則としない。
第11条
失格
試合においては、次に該当する選手を失格とする。
a.故意の反則をし、失格と宣言された選手。
b.試合時間に遅刻したり、出場しない選手。
c.その他試合規定に違反すると認められた選手。
第12条
選手及びその所属団体の代表者は大会側の決定に対して、異議の申し立てを行うことはできない。
第13条
以上の規定に定められていない問題が生じた場合、審判、大会役員の会議によってこれに対する処置を決定するものとする。
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