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龍虎の拳 龍虎の拳2 ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝

龍虎の拳

龍虎の拳
龍虎の拳
1992年9月24日(MVS)

【使用可能キャラクター】
リョウ・サカザキ/ロバート・ガルシア
【対戦時のみ使用可能】
藤堂竜白/キング/ジャック・ターナー/ミッキー・ロジャース/リー・パイロン/ジョン・クローリー/Mr.ビッグ/Mr.カラテ

「100メガショック」シリーズ第一弾。新たな駆け引きを生んだ気力システム、ストーリーを重視したCPU戦、超必殺技など、斬新な試みを多数導入、ボイスには、舞台俳優を起用し、格闘ゲームの常識を打ち破った内容は、以降の格闘ゲームへ大きな影響を及ぼした。

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龍虎の拳メインストーリー
欲望と野望が渦巻く街、サウスタウン。
力ある者が明日のために己を懸け、信念なき弱者は夢に破れて屍をさらす—この野生の法則だけが、この街のたったひとつの掟であった。
 この街に道場を構えて幾年—極限流空手師範、タクマ・サカザキもまた、この街の弱肉強食の掟を生き抜いてきた人生の猛者のひとりである。
「立てい!リョウ!それしきのことで漢が務まるか!」
 道場内、タクマの慄然とした瞳の先に、そのリョウと呼ばれた少年はいた。
「…だめだ、だめだよ…ボクには無理だ…父さんみたいに強くはなれないよ…」
 涙に震えしなだれる金髪の少年——その者こそ、将来「無敵の龍」と呼称されることになる偉大な格闘家、リョウ・サカザキであった。
「女々しいぞ!自分の限界を見極めもせずに、はなっから諦めて何とする!」
 タクマの憤怒の拳が、リョウに向かって唸りを上げる。
「せ、先生っ!もう堪忍したってや!リョウには…リョウには武術は向いてないんや…」
 膝を落とすリョウをかばうように、タクマの前に一人の少年が立ちはだかった。
 彼の名はロバート・ガルシア。イタリアの大資産家アルバート・ガルシアのひとり息子である。
 父、アルバートの示唆により、ロバートは帝王学の一環として極限流道場に入門し、タクマを師と崇めている。
「…リョウ、お前が自分自身に打ち勝たぬ限り、お前の人生は始まらないのだ…本当の「強さ」とは何であるか、しかと心で感じ取るがよい…」
 タクマはそれだけ言い残すと、リョウたちに背を向けて去って行った。
「…げ、元気だせやリョウ…あんまりしょげてると、ユリちゃんに笑われるで」
 友人のそのなぐさめの言葉に、今のリョウにはただ力なく頷くことしか出来なかった。
 その日の夜のことである。
 外出したタクマと妻、ロネットが不慮の交通事故に巻き込まれるという事件が起こった。
 幼い妹を連れて病院へ向かったリョウは、そこで悲しい現実と直面する。
 …母は既に帰らぬ人となり、加えて、事故直後からタクマは消息を絶ってしまったのだ。
 この日から、幼い兄弟のたった2人の生活が始まった。
 道場は門をとざされ、親友のロバートは一時サウスタウンを離れることを余儀なくされた。
「…リョウ、ワイは必ず帰ってくる。それまでユリちゃんのこと、しっかり頼むで」
 ロバートのその言葉を忠実に守るかのように、それからのリョウはユリを守るためだけに生きた。
 ユリの笑顔のため、ユリの幸せのため、リョウは様々な修羅場をくぐった。
 賭けストリートファイトでアザの耐えない日々が続き、何度も自分の無力さを呪う夜が続いた。
 しかし、そのたびに思い出される父の言葉と、ユリの笑顔に励まされ、リョウは「拳だけでは知ることの出来ない、人間としての強さ」を育みつつあった。
「オレには守るべきものがある、倒れるわけにはいかない」
その信念は少年を強くした。
 いつしかリョウは街でも評判のストリートファイターとなり、優しき心と修羅の拳を持つ「無敵の龍」へと成長したのであった。
 そして同時に、再びリョウたちの前に姿を現したロバートもまた、「最強の虎」へと成長していたのである。
  
 そしてそんなある日、その事件は起こった。何者かにより最愛の妹、ユリが連れ去られてしまったのだ。
「誰が?!何のために?!」
 わずかな手掛かりを元に、リョウとロバートはサウスタウンを駆ける。
 10年前の交通事故…父、タクマの失踪…そしてユリの誘拐。
 リョウは黒い宿命の渦を感じながらも、まだ見ぬ謎の敵に向けて、怒りの拳を震わせるのであった。
 今、龍虎たちの運命の歯車が、ゆっくりと回り始める…。

龍虎の拳2

龍虎の拳2
龍虎の拳2
1994年2月3日(MVS)

グラフィックや演出を大幅にリニュアル、よりパワーアップされた、龍虎シリーズ第2弾。システム面でも気力システムはそのままに、より白熱した対戦が楽しめるよう調整がほどこされている。ストーリー面では、最終ボス「ギース・ハワード」の存在により、同じくSNKの看板タイトルである、「餓狼伝説」シリーズとのつながりが明らかにされた。

画面写真 画面写真
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登場キャラクター
リョウ・サカザキ
リョウ・サカザキ
無敵の龍、よりたくましく
極限流空手の創始者タクマ・サカザキを父に持つ格闘家。妹ユリの救出から1年、山にこもり修業に明け暮れていた。異種格闘技大会の噂をロバートから聞き、出場のためサウスタウンに再び足を踏みいれる。
ロバート・ガルシア
ロバート・ガルシア
最強の虎、より気高く
一代で財をなした世界有数の資産家、アルバート・ガルシアの息子。帝王学が肌にあわず格闘家としての道を選び、世界有数ではなく世界一を目指す。極限流空手の同門であるリョウとは、よきライバルだ。
NBC参戦決定 プロフィール全身画像/ストーリー
ユリ・サカザキ
ユリ・サカザキ
極限流の血を引きし挑戦者
リョウ最愛の妹。兄にはフィットネスクラブに通うふりをして、父タクマの道場で門下生と共に稽古に参加。短期間で驚くほど強く成長した。大会にも腕試しとして出場するが、当然、反対する父と兄には内緒だ。
タクマ・サカザキ
タクマ・サカザキ
極限流空手の偉大なる父
最強と噂される極限流空手の創始者。その強さゆえにユリ誘拐事件が起こったとも言える。現在は小さな道場を開いているが、かつての弟子リョウ、ロバートとタクマとの対決に門下生全員が注目している。
如月影二
如月影二
謎の極限流キラー
日本古来の忍術(詳細は一切不明)の使い手。「我が忍術は天上天下において最強である。故に我を越えるもの、すべてを断つ」それが彼の口癖だ。そして彼は、抹殺のターゲットに極限流を選んだ。
テムジン
テムジン
果てしなき平原の覇者
5年前モンゴルから来て港の荷下ろし作業をしている彼の目に映ったのは、サウスタウンの子供達のすさんだ生活であった。罪の無い子供達を救いたい一心で、大会の優勝賞金の獲得を思い付いた。
ジャック・ターナー
ジャック・ターナー
復活のマッスルデビル
Mr.BIGの支配を離れたジャックは、解散した昔のチーム「ブラックキャッツ」の再結成に乗り出した。しかし、以前のメンバーはまだMr.BIGの支配下にあり、新たなメンバーを集めるため大会に。
リー・パイロン
リー・パイロン
伝説のアクロバット・クロー
中国拳法の達人中の達人。漢方医学にも優れ、格闘家と医者の2足のわらじを履く謎の多い人物である。だが、高齢のため、この大会が格闘家としてリー最後の闘いになるらしいと噂されている。
NBC参戦決定 プロフィール全身画像/ストーリー
キング
キング
華麗なるムエタイ・レディ
レストランのバウンサー(用心棒)を務めていた時、リョウ達との闘いに敗れ行方をくらました。数ヵ月後、彼女はストリートファイターとして現れ、多額の金を集めているという。果たして何の為に。
ミッキー・ロジャース
ミッキー・ロジャース
悲劇のダークサイド・チャンプ
貧しさから抜け出すため、ボクシングのチャンプをめざすが、不慮の事故により夢を断たれた。その後、密輸の仕事に手を染めてきたが、出場資格を問われないこの大会に、再起をかけて出場する。
ジョン・クローリー
ジョン・クローリー
元・音速の死神
目を負傷してエース・パイロットの座を退く。その後、海軍のマーシャルアーツの教官を務めるが、Mr.BIGに武器を横流しした疑惑が持ち上がり、軍法会議の結果、懲戒免職処分の判決が下った。
Mr.ビッグ
Mr.ビッグ
サウスタウンの非情なる黒幕
サウスタウンを陰から牛耳るとされる組織の幹部。その組織内で対立していた男がキング・オブ・ファイターズを企画した事に疑問を抱き、大会に潜伏する。彼の後には、常に欲望の渦が付きまとっている。
    NBC参戦決定 プロフィール全身画像/ストーリー

【CPU専用キャラクター】
ギース・ハワード
ギース・ハワード
     

龍虎の拳2メインストーリー
 不敗の格闘家、Mr.カラテの正体は、失踪したリョウの父、タクマ・サカザキであった。
 タクマは10年前、意図的に仕組まれた事故でロネットを失っていたのだ。
 このことにより、自らに迫る危険が家族にも波及することを恐れ、タクマはリョウたちの前から姿を消したのであった。
 だが、ロネットの事故から10年後、タクマをつけ狙う「組織」は、今度はユリにターゲットを定めた。
 組織の一員Mr.BIGは、ユリを人質に取って、タクマを組織に引き込もうと画策したのである。
 しかし、その野望はリョウとロバート、そして配下の一人、キングの離反によって打ち砕かれた。
 ユリは無事生還し、そして、父タクマもまたリョウたちの元へと帰ってきたのだ。
 
 ユリ誘拐から1年後、山に篭り修業の日々を送るリョウの元に、一通の手紙が届いた。
 その手紙は、サウスタウンで開催される異種格闘技戦への招待状であった。
 手紙はサウスタウンのみならず、近隣の格闘家たちをも会場へ引き寄せた。
「最強」の名のもとに集まる格闘家たち…ある者は冨と名声を、ある者は己の鍛錬のため、そしてある者は大会の真意を探るため…
 強者が強者を呼び、龍は虎と相まみえる。サウスタウンを舞台に熾烈な闘いの幕が切って落とされようとしていた。
 …だが、それはあるひとりの男が設えた、野望に満ちたショウタイムの幕開けでもあった。
 「キング・オブ・ファイターズ」…後に伝説として語り継がれることになる、大いなる物語のプロローグが、鮮やかに動き出したのである。

ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝

ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝
ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝
1996年3月12日(MVS)

【使用可能キャラクター】
ロバート・ガルシア/リョウ・サカザキ/ロディ・バーツ/レニィ・クレストン/藤堂香澄/不破刃/カーマン・コール/王覚山/シンクレア
【CPU専用キャラクター】
ワイラー
※シンクレアとワイラーは条件付で使用可能。

龍虎シリーズの主人公「リョウ・サカザキ」の親友である、「ロバート・ガルシア」が主役に採用された。キャラクターの動作にはモーションキャプチャーを取り入れ、より自然な動きを実現、システム面でもラッシュ攻撃やアルティメットK.O.などの新システムの導入により、前作とは一線を画した作品に仕上がっている。

画面写真 画面写真
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龍虎の拳外伝メインストーリー
 異種格闘技大会「THE KING OF FIGHTERS」から半年が過ぎた。ロバート・ガルシアは時々極限流の道場に顔をのぞかせるだけで、毎日気ままな生活を送っていた。
 今日も親友リョウの妹ユリとのデートのため、愛車ACコブラに乗り、海岸沿いの道路を軽快なエンジン音を響かせ走らせていた。が、その時、突然男が道路に飛び出してきた。
 ロバートはとっさにハンドルを切り車を止めたが、飛び出してきた男の姿はすでになく、道路には女物のバッグが転がっていた。
 そのバッグを取りにきたのは、息を切らせながら走ってきた1人の少女であった。
「ハァハァ。私のバッグ・・・、あなたが取り返してくれたんですか。ありがとうございます」
「え?君のバッグやて?なるほど、あいつはスリっちゅうわけか。よかったな無事に戻ってきて。」
「はいっ。なんとお礼をいったらいいか・・・、あら?そのペンダント」
 ロバートの首にかかっているペンダントを見つけた少女は、自分の首にかけていたペンダントを差し出した。
「わいと同じペンダント。なんで君が・・・」
「私が子供の時、大の仲よしの子がいてね。その子がアメリカに渡ることになった時、お互いを忘れない印として私がその子に送ったものなの。」
「えっ、じゃあ君は・・・」
「そう、私よロバート。フレア・ローレンスよ。私のこと忘れちゃった?」
「忘れるわけあらへん。フレア、すっかり見違えたなあ。ずいぶんといじめられたのに。親父さんは元気にしとるんか?」
「父は・・・死んだの」
「すまん。つまらんこと聞いてもうた・・・」
「ううん、いいの。私ね、これからグラスヒル・バレーにいくとこなの。父の友人でグラスヒル・バレーに住むワイラーのところにね」
「へえ、何でまた」
 フレアはロバートにグラスヒル・バレーにいく理由を話した。
 考古学者であった彼女の父は、南米で何かを発見したらしい。やがて、親友である生物学者のワイラーの父、ビクトリアと共に研究に没頭した。しかし、研究が進むにつれフレアの父はこの実験の中止を考えはじめるようになった。
 理由は「危険」、ただそれだけであった。そして研究の続行を唱えるビクトリアと対立し、彼は研究データと共に研究所を去った。
 ビクトリアを裏切ったことにフレアの父は死ぬまで悔やんでいたという。
「父の遺言で、持ち出した研究データをワイラーの元に届けるところだったのよ」
「なんか複雑な事情があるみたいやな。そや、わいがワイラーのところまで送ったるわ。思い出話もあるし、なにより最近退屈でしょうがなかったんや。グラスヒル・バレーっちゅうたら、サウスタウンにも引けをとらんぐらい危険な街やしな。ボディーガードちゅうんも大袈裟やけど、わいもそれなりに役に立つと思うで!」
 こうしてロバートとフレアは、一路ワイラーの住むグラスヒル・バレーへと向かった。
「あっ、しまった。ユリちゃんにフォローの電話入れとかな・・・」


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