サムライスピリッツ
1993年7月7日(MVS)
武士道とは 死ぬことと見つけたり
修羅道とは倒すことと見つけたり
我、悪鬼羅刹となりて
目の前の敵すべてを
斬る!!
1993年、拳や蹴りでの格闘ゲームが全盛の中、キャラクターが武器を使って闘う「武器あり対戦格闘」として登場。一撃の破壊力を重視したゲームバランスや、武士、忍者などが戦いを繰り広げる独特の世界観は、それまで格闘ゲームに興味のなかった人たちからも絶大な支持を受けた。
メインストーリー
1788年の終わり頃、世界各地に異変がおきていた。原因不明の疫病、局地的な天変地異、そして、度重なる戦乱は、人々を不安と絶望に陥れるのに十分だった。
こんな混迷の世を見て微笑む者がいた。
かつて徳川幕府によって命を断たれた「彼」は、幕府への恨みのみを心に残し、暗黒の力を得て甦ったのだ。
そして「彼」、天草四郎時貞は、不気味な力を操り邪教の教えを広め、世界を破滅に導こうとしていた。
そんな災厄の時代の中、己の信念をかけて戦う者たちがいた。目的も信念も違う彼らだが、互いに引き寄せられるように出会い、闘い、そして災厄の中心へとその足を向けるのだった。
真サムライスピリッツ 覇王丸地獄変
1994年10月28日(MVS)
今は昔のものがたり。
我が道 極めんとする男あり。
血生臭い生きざまに
凶事まとうは 偶然ではなかった。
武器破壊必殺技などの特殊動作が増え、新キャラクターを追加し、プレイヤーキャラクター数も15人となった。また、新キャラクターの「チャムチャム」の声優として、“ゲーマーアイドル”千葉麗子を起用したことでも話題を呼んだ。
メインストーリー
暗黒神アンブロジァを復活させんと、世界に災厄を引き起こした天草四郎時貞は1人の剣士に滅ぼされ、その存在は史実に記されることはなかった。
復活した天草に深く関わった人間の1人、覇王丸はある晩、突然の闇討ちをうける。たやすく首を取られる覇王丸ではなく、逆にその男を捕らえたのだが・・・。
男はあきらかに何者かに、それも暗黒の力に操られていた。
そして、覇王丸に向かってこう言った。「貴様の魂はいずれ奪ってやる・・・。あんぶろじぁ・・復活。」魔性の者が自分の命を狙っている。天草と同じ暗黒の影を感じとった覇王丸は、剣技の師を訪れた。覇王丸の話を聞いて師はいつになく険しい表情で覇王丸を見据えた。
「あやつには近付くでない。お前はたしかに強ぅなった。しかし、手をだすでないぞ。よいな。」
たしかに師は何かを知っている様子であったが、何も語らなかったし、覇王丸も聞こうとはしなかった。その夜、久しぶりに師と酒を酌み交わした覇王丸は夜明けを待たずして旅にでた。
口元に不敵な笑みを浮かべて。
サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣
1995年11月15日(MVS)
剣の道 まさに修羅の道なり。
屍を築き 血河を流し
生き延びる事こそ無敵なり。
システムやボタン設定が大幅に変更され、キャラクターにも「修羅」と「羅刹」という2つの剣質が設定されるようになった。 また、自分のキャラクターの決闘開始時の状態を「剣聖(上級)」、「剣豪(中級)」、「剣客(初級)」の3つのモードから選択・決定する、レベル選択のシステムも採用された。
メインストーリー
男は、鬼と呼ばれた。男の名は壬無月斬紅郎。斬紅郎は、いつの頃からか無差別に村々を襲い、殺戮を繰り返すようになった。
斬紅郎の刃に、人々は断末魔の叫びを発し、血の海に沈んでいく。
鬼の兇行を止められる者は何処にもいなかった。
しかし、ある時・・・。
とある村で、斬紅郎は1人の赤子を殺さずに見逃した。
いや、殺せなかったというべきか。なぜ殺せなかったのか?
その真相は誰にもわからなかった。
ただ、この時以来、斬紅郎は帯刀した者のみを襲いはじめたという。
そして数年後・・・。
それぞれに志が違う12人の剣士が動き出した。
「鬼・壬無月斬紅郎」目指して。
サムライスピリッツ 天草降臨
1996年10月25日(MVS)
一七八九年
寛政の改革が人々を圧迫せし頃一つの魔性の魂が燐火を上げて甦った。
大地を揺るがし 出現した城は島原の人々を 災いに染めていった。
それに呼応するが如く己が身を修羅に変え宿命に生きる者達が現れた。
前作「斬紅郎無双剣」のシステムを基本にしつつ14連斬や追い討ち、自決等の新要素を追加し、さらに、CPU戦ではタイムリミットとライバルキャラが新たに追加された。プレイヤーキャラクターに設定されたタイムリミットをオーバーすると、ライバルキャラクターが天草と斬紅郎を倒してしまい、バッドエンディングが流れる仕組みになっている。
登場キャラクター
メインストーリー
覇王丸
使用武器:名刀・河豚毒
流派:我流
「魔城」の復活とともに、天草の気を感じとり、因縁の決着をつけるため、島原へと向かう。
ナコルル
使用武器:宝刀・チチウシ
流派:シカンナカムイ流刀舞術
愛鳥ママハハ、愛狼シクルゥとともに「魔城」出現によって崩壊しようとしている自然を守るために「島原」へ向かう。
風間 火月
使用武器:朱雀
流派:風間流忍術+我流
妹「葉月」に起きた異変の原因が「魔城」にあると知ると、掟を破って抜け忍となり、邪気の漂う島原の「魔城」へと向かう。
風間 蒼月
使用武器:青龍
流派:風間流忍術
抜け忍となった弟、「火月」を追う立場である追い忍となる。弟の足取りをたどっている内に、「魔城」へたどり着く。
リムルル
使用武器:ハハクル
流派:シカンナカムイ流刀舞術
「魔城」出現によって崩壊しようとしている自然を守るため、また、姉ナコルルの手助けをするため氷の精霊コンルとともに島原へ向かう。
首斬り破沙羅
使用武器:罪人殺(とがびとごろし)
流派:本能のままに剣を振るっている
自分が「死ぬ」ためには、「斬紅郎」ではなく、己を復活させた「天草」を殺さねばならないことに気付き、「天草」を殺すために島原へと向かう。
緋雨閑丸
使用武器:露雨(傘)・大祓禍神閑丸(刀)
流派:緋刀流
「天草」が復活した「魔城」から流れ出る邪気のなかに「斬紅郎」の気を微かに感じ、その正否を確かめるために島原へ向かう。
花諷院骸羅
使用武器:南無阿弥陀仏
流派:流派などない
「斬紅郎」の魂を封じ込めた鬼塚が壊れていることを不審に思い、「斬紅郎」を探しているうちに「魔城」から流れ出る邪気から「斬紅郎」の気を感じ取り、島原に向かう。
服部半蔵
使用武器:無名・忍者刀
流派:伊賀流
各地の異変が「魔城」の復活のためであると知った幕府からの密命で、「魔城」の破壊を命ぜられる。彼の地では因縁の「天草」が待っている。
ガルフォード
使用武器:ジャスティスブレード
流派:甲賀流+ガルフォード流忍術
彼の目的は、この世にはびこる「悪」を倒す。ただそれだけだ。この世に「悪」が存在する限り、ガルフォードはどこへでも飛んで行くだろう。
橘右京
使用武器:自作・無名
流派:神夢想一刀流
小田桐圭と、その婚約者が幸せに暮らせるよう、その二人に危害が及ばぬうちに、「鬼」を排除するため、島原へと向かう。
千両狂死郎
使用武器:世話女房
流派:舞闘流歌舞伎
肥前に巡業中に「鬼」の噂を聞き、その真偽を確かめるために「魔城」へと向かう。はたして、「魔城」で彼を待ち受けるものは・・・。
牙神幻十郎
使用武器:銘刀・梅鴬毒
流派:古陰一刀流
「気にいらない奴」を斬りながら、覇王丸を殺すための旅を続ける幻十郎。覇王丸を追い続けるうちに島原へたどり着く。
柳生十兵衛
使用武器:大和守・虎鉄、大和守・助広
流派:柳生新陰流・改
各地におこる異変の原因が、「魔城」にあることをしった幕府は、柳生十兵衛に「魔城」の調査と、元凶の討伐を命じた。
シャルロット
使用武器:ラロッシュ
流派:無し
祖国の異変を感じ取り、その原因究明のため、再び日本の島原へ向かう
タムタム
使用武器:ヘンゲハンゲザンゲ
流派:マヤ流
村の異変から「悪い神」の復活を感じ取り、再び仮面をつけて日本に向かう。
天草四郎時貞
使用武器:ガダマーの宝珠
流派:???
復活の際に分かれてしまったもう1人の自分(闇側の魂)と再び一つになり、元の力を取り戻すために、己が半身を求めて島原を目指す。
【CPU専用キャラクター】
壬無月斬紅郎
使用武器:紅鋼怨獄丸
流派:無限一刀流
天草がその力を利用しようとするが、あまりの強大さに一時的に封印される。しかし、封印した天草が倒されたことで封印が解け、復活する。
強者と闘うという執念で、天草を倒した剣士に闘いを挑んでくる。
時は1789年。
各地で冷害や洪水、大火、飢饉が打ち続く中、島原の地に不気味な城が忽然と姿を現した。その城の主の名は天草四郎時貞。
一度は魔界から復活し、野望半ばにして倒されたはずの天草四郎が、またしても現世を征服すべく蘇ってきたのだ。
島原半島を飲み込み、日に日に巨大化していく魔の城。
人々はいつしかその魔城を「天草城」と呼び、恐れながらも、救いを求め、崇めるようになったという。
しかし、それがさらなる災厄を呼び込もうとは、まだ誰も知る由もなかった・・・。
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