太古の昔より存在する二つの世界・・・。
生者が世界「現世(うつしよ)」と、死者が在りし地「常世(とこよ)」。
・・・この二つを繋ぎし境界を「地獄門」と呼ぶ。
そして、遙か神話の時代より、此の境界を守りし存在
「四神(ししん)」、
「東の青龍(仁)」、
「西の白虎(義)」、
「南の朱雀(忠)」、
そして「北の玄武(礼)」。
人の世の歴史の影で、彼らは代を重ね、その役をこなし続けていった。
・・・時は流れ、「幕末」。
二百年以上続いた徳川幕府。
長き平安の果てに武士は牙をなくし、人々は平和という「箱庭」の中で新たな「混乱」の兆しを感じ始めていた。そして突然の動乱・・・日本全土を圧巻する未曾有の天災・・・「魔人復活」の噂・・・かつて無いほどの「混乱」の中、人はただ絶望しているかに見えた。
・・・しかし、そうでは無い者達が居た。未だその牙を失わず、「混乱」に立ち向かう者達・・・動乱の真の原因を確かめようとする者・・・その原因を知り、止めようとする者・・・又、図らずも原因の中枢を担ってしまった者・・・此の機に乗じて、野望を巡らす者・・・「魔人復活」に惹かれる者・・・それぞれの思惑を胸に、大いなる運命に導かれし者達の闘いが始まる。
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