まずレポートの前に、ロケテストにお越しいただいた皆様にはご報告が大変遅くなりましたが、ロケテスト初日と2日目をプレイされた皆様から多く寄せられた“プレイ中の入力に感じるラグ”に対して、3日目より全店舗一斉に改善版へのバージョンアップを行いました。1フレーム単位のラグが及ぼす影響は、格闘ゲームにとっては非常に深刻な問題である為、ロケテスト期間中も並行してラグの改善に努めていました。結果としてロケテスト期間中にバージョンアップする事ができましたが、初日に間に合わなかった事で、プレイされた皆様には不快感を与えてしまい、本当に申し訳ございませんでした。
さて、それでは簡単にロケテストで感じた事などをお話したいと思います。今回、各店舗にてみなさんの対戦を拝見させていただきましたが、やはり前作の影響もあり、システムセレクトでは“ADVANCED“を選択される方が非常に多く、全体の6割近くを占めていました。使い慣れているシステムのせいか、プレイヤーの動きには、迷いが無いようにも見受けられました。
そして次に多く選択されていたのが、今作から追加された“ULTIMATE”で、特に多かった組み合わせは、“ダッシュ・緊急回避・EXTRAゲージ”でした。こちらは新システムという事もあり、また新しく改良された“EXTRA”ゲージを選択されていた事もあって、普段の動きの中に新しい戦略を探るような動きも見受けられました。こちらは全体の3割の方が選択されていました。
実際、今回のロケテストではあまり使われていないシステムもありましたが、今作では全てのシステムに新たな戦略の可能性を持たせてありますので、稼働した際は、是非ご自分に最適なシステムを研究して遊んで下さいね。
さて、次に気になるキャラ使用率について集計を行ったところ、以下のような結果となりました。
第1位 庵
第2位 香澄
第3位 京
第4位 アテナ
第5位 ギース
やはり京と庵、アテナは人気キャラクターですから、たくさんのプレイヤーの方に使用されていましたが、その2人に負けない使用率だったのが、今作の新キャラである“藤堂香澄”そして“ギース”でした。またランキングには入っていませんが、新キャラ“影二”、“Mr.BIG”、“クラウザー”、そして裏性能のキャラクターも使用率が高く、結果、全てのキャラクターがロケテストの場で使用されていることが確認できました。
ロケテストでの限られた時間という事もあって、プレイされたみなさんは “持ちキャラ”の変更点の確認や“新キャラ”の技の確認に重点を置かれていたようです。実を言うと博士として一番注目しているのは、今回「オリジナル98」から「UM」に進化した事で、キャラクターの強弱を決める“ダイヤグラム”がどの様に変化していくのかという点なんです。ロケテスト時点では弱いと感じられたキャラクターも、実は上位キャラに負けない要素を十分に秘めていますし、逆に、強キャラと言われるキャラクターも、意外な弱点が見つかるかもしれません。稼働後、みなさんの対戦を通じて、どの様に“ダイヤグラム”が変化していくのか今からとても楽しみです。
最後に今回のロケテストでたくさんの方々にプレイしていただけけた事、また数多くのご意見をいただけた事に博士は大変感謝しております。KOF、中でも人気の高い98というタイトルへの熱い思い入れが伝わってきて博士も大感動です。そして皆様からいただいた貴重なご意見は、今後の開発を進める上で参考にさせていただきます。
あと、みなさんにイベントに関するお知らせがあります。2月15日より幕張メッセで開催されるAOUショー、タイトーブースにて「KOF’98UM」の出展が決定しました!博士もビジネスデイ(15日)にはステージで熱い?トークを繰り広げたいと思います。今回は出荷前の完全版がプレイできますので、お時間のある方は是非お越し下さいね。
という事で今回はロケテスト報告でした。次回はAOUショーに関するレポート等をお伝えしたいと思います。次回も博士のコーナーをよろしくお願いします! |