みなさんこんにちは、ネオジオ博士です。先日、格闘ゲームの祭典「闘劇’08」が東京のディファ有明にて開催されました。今年は「KOF’98UM」がタイトルに選定されたという事で、さっそく博士も白衣姿で観戦してきました。今回は「闘劇’08」の模様を簡単にお伝えしたいと思います。

　今年の闘劇開催期間は8月15日〜17日までの3日間、その中で「KOF’98UM」は16日（土）、他の2タイトルと同時に開催されました。まず午前中にベスト8を決める本選トーナメントが行われ、夕方から優勝を目指した決勝トーナメントが行われました。

　まず最初に行われた本選トーナメントですが、それぞれ各地域の激しい予選を勝ち抜いて来られただけあって、どの試合も白熱したバトルが繰り広げられていました。名前を変えられて参戦されている有名プレイヤー、闘劇初出場のプレイヤー、また海外枠として中国、台湾、香港、韓国などの代表プレイヤーなど、さまざまなプレイヤーが参戦されました。中でも特に博士が注目していたのが、昨年の闘劇で行われた「KOF’98」で、日本勢を抑えて優勝を果たした中国のプレイヤーです。今年も参戦されているとの事で注目していましたが、なんと1回戦を突破したものの2回戦であえなく敗退してしまいました。そんな波乱もありながら、午前中みごと勝利を収めた8名のプレイヤーがベスト8に勝ち進みました。

　そして時間は流れ、夕方よりついに決勝トーナメントが始まりました。もちろん誰が勝ってもおかしくない腕前のプレイヤーばかりです。ただ博士としてはベスト8に残られた台湾の代表プレイヤーが、どの様なプレイをしてくるのか注目していました。結果、台湾のプレイヤーは“ヘビィ・Ｄ“を中心としたキャラクターで猛威を振るいながら決勝まで勝ち進みました。そして迎えた最終戦、まさに日本vs.台湾という組み合わせになりました。会場が見守る中、白熱した最後の試合が始まりました。まさに決勝だけあって接戦が繰り広げられ、最後はお互い”クラウザー“同士の一騎打ち。結果、みごと台湾の代表プレイヤーを破り、マッキーさんが優勝を勝ち取りました。マッキーさん、優勝おめでとうございます！

　さて、今回の闘劇でもう1つ博士が注目していたのがシステムとキャラクターの使用率です。まずシステムについては基本的に“ADVANCED“が多く目立ちましたが、それぞれのキャラクターの特性を活かした”EXTRA“や”ULTIMATE“などを使用されているプレイヤーも見受けられ、システムは全体的に幅広く使用されている感じを受けました。

　そしてキャラクターですが、やはりダントツで“クラウザー”、次いで“庵“の2キャラがかなりの使用率を占めていました。他にも”裏ギース“、”裏キング“、”ユリ“、”裏社“などが多く、あとはそれぞれのプレイヤーが”キム”、“ブライアン”、”ラルフ”などこだわりを持って使われていました。しかし今回は稼動した最初の年。今後、さまざまな攻略や対策などがプレイヤー同士で行われ、キャラクターの使用率は変化するのではないかと思われます。中でも今回の闘劇で台湾の選手が見せた”ヘビィ・D“などは、今後使用するプレイヤーが増えるような感じがしました。ちなみに博士のいる研究所の所員からは”シェルミー“が強いという声も上がっています。今後、どの様にキャラクターのダイヤグラムが作られていくのか、博士も非常に楽しみです。

　最後になりましたが今回の闘劇を目標にたくさんの方々にプレイしていただけた事、感謝と同時に大変感激しております。本当に会場からみなさんのさまざまな熱い思いが伝わってきました。開発に携わった者としてはとてもモチベーションが高まります。是非これからも闘劇に選ばれる様な作品を作れる様、所員一同頑張っていきたいと思います。

　以上、闘劇レポートでした。さて、いよいよゲーム業界最大のイベント“東京ゲームショウ”が近づいてきました。ゲームショウではPS2版「KOF’98UM」の大会も企画しています。是非、みなさんもゲームショウにお越し下さいね。それではまた。