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休日の午後、舞は1人カフェで少し遅いランチをとりながら、
通りを行き交う人々をボンヤリと眺めていた。
「みんな楽しそうでいいな〜」
ふっと店内を見渡してみると、カップルでいっぱいになっている。
「はぁ〜、私もアンディとデートしたいな〜」
舞はアンディとのデートを想像してみた。
<待ち合わせ場所は、お気に入りの雑貨ショップの前でしょ。それから…>
「お客様、空いてる器をお下げ致します」
ウェイトレスの声で現実に引き戻された舞は、小さく頷いた。
「いけない、いけない。ボーっとしてたわ。私らしくもない」
腕時計を見ると時刻は午後3時になろうとしていた。
「よし、このままアンディの道場へ行こう。
来週にはKOF出場の準備をしなければいけないから今日しかチャンスが無いわ。
問答無用でデートに連れ出してしまえばいいのよ!」
舞は、テーブルの上に置かれたレシートを手に席を立った。
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